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水田種苗園のこだわり

会社の歴史は『過ごした時間』ではなく、『お客様と刻んできた歩み』です

変化に富んだ気候や土地に恵まれた兵庫の地で農業に関わる会社を立ち上げて半世紀以上が過ぎました。水田や畑が広がっていた本社の周囲も度重なる開発や宅地の増加により創立当時より大きく変化しました。それに伴い、来店されるお客様のニーズやご相談内容も創業当時の70年前とは変わりました。先祖の土地を守り続ける農家や逆に違う世界から果敢に飛び込んでこられる新規就農者、家庭菜園や教育現場など環境や時代それぞれ異なる課題や疑問点等をご相談に来られます。そうしたお客様との対話こそが弊社の貴重な財産です。

多くのお客様との出会いがわが社の歴史です。

『対面販売にこだわる理由』

今は出かけなくても、なんでも買えるという時代ですが、当社は敢えて店舗でものを販売するということを主軸においています。

インターネットの普及は便利な反面、『誰でも』『どこでも』があたりまえになり、動画やSNSの情報である程度の知識を得られるようになりました。同時に、ネットに載っている通りにしたのに、という不満もよく聞きます。

ネットは大勢の不特定多数に向けての情報発信ですが、見る人たちはそれぞれ気候や道具、生活時間帯など環境が異なり、まったく同じ条件になることはありません。

私たちも昔から色々なお客様のご相談を受けますが、誰一人としてまったく同じ状況の方はいません。ですので、お客様と直接色々お話する対面販売を大事にしているのです。

『野菜を楽しむ』

「栄養があるから野菜を食べなさい」とよく言われます。確かに、植物は自分を育てる栄養や過酷な環境に対抗する力を自分自身の力で作り出せる生物であり、それを取り込むことで人間を含む動物は活動したり成長したりするためのエネルギーを得ることができます。

しかし、野菜の魅力はそれだけではありません。

色鮮やかなサラダ。朝の畑で摘むエンドウ豆、オーブンから薫るサツマイモの甘い匂い。ハロウィンや苺狩りなどのイベントなど、五感すべてで感じられるものです。

究極に言えば「食べなくても何らかの形で接することができる存在」なのかもしれません。

栄養ももちろん大事です。しかし、私たちはそれも含めて「野菜を楽しむ」ことを広くお手伝いできるよう、種屋としてつとめていきたいと願っています。

『生活に花を』

弊社は創業の初めの方から花を取り扱っています。花は食べることも、着ることもできませんが、古今東西問わず人々の生活の傍らに寄り添ってきました。
結婚式やお葬式などの儀式にだけではなく、庭やベランダに出るきっかけ、玄関や居間などの季節の演出など暮らしにかかせないものです。
流行の移り変わりや生活様式の変化など、野菜と同じように求められるものは移り変わります。こうした変化に対応するよう、常にアンテナを広げ勉強しています。
お客様に直接販売する生花や鉢花以外に生産農家さんとの仕事を通じて広範囲のお客様に間接的にお届けしています